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うさこにっき

生活クラブのsnsクミーズ、2007年から2013年までのブログ記事。

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2010/09/30


ジャネット・テーラー・ライル 作
多賀京子 訳
福音館書店 
 
前に借りて、読めなかったので、再度借りてきたら、
おもしろくてすぐに読めた。

お母さんが亡くなって初めての夏休みに
お父さんのおばさんちに預けられることになった
9歳のオリヴィアと5歳のネリーの姉妹の話。

昔の話なら、おばさんがいじわるなのか、
もしくは、とても子ども好きな人とか、
両極端な話になっていたかもしれないけれど、
今の話はそうではない。

昔、園芸家で今では手入れしきれない庭を持つ、
子どもを育てたことがないから常識には欠けるけれど、
優しさだけはたっぷりあるミンティーおばさん、
小さなネリーの母親役を務めている9歳のオリビィア。
そして、たくさんのきまりごとをほかの人が守らないと
かんしゃくをおこして、大変なことになるネリー。

ネリーの小さいけれど、重要なきまりごとに
おとなは驚かされるかもしれない。
着替える順番が決まっていて、
階段はうしろむきでのぼったりおりたりして、
クッキーには味や形のわかるものが二種類以上入っていたら食べられない。
子どもって、なんて手がかかるんでしょう

姉のオリヴィアだけを自分のものにしているネリーと、
ネリーのことだけを考えていたオリヴィアが、
お母さんを亡くした悲しみを心に持ったまま、
おばさんの庭が舞台の本『花になった子どもたち』を
みつけたことをきっかけに、かわっていく様子が描かれている。

出てくる人が、特別すごい人ではないし、
特別な何かが起こるわけでもないけれど、
おいしげった庭が、少しずつきれいになっていくように、
子どもたちの心が、すこしずつ晴れていく。
妖精の魔法もあるのかないのか、わからないまま。
少し不思議な、そんな素敵な庭があったらいいなと思うような話でした。

・・・

秘書さん
ちいさいときに、重要な決まりごとあったよね~
なぜそういうことするんだろう?

・・
うさこ
どうしてそういうことをするんでしょう~?
しかし、家の子どもたちは、そういうことがほとんどなかったと思う~
あったら、めんどくさかったけど
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2010/08/28
『LSD-兄ケビンのこと』
大学にいってからまったく帰ってこなかった優秀な兄がやっと家に帰ってくると喜ぶ家族。けれど、兄はいままでと違っていた・・・
1960年代アメリカの話。
けれども、今の若者の状況は、
もしかしてこれと同じくらいよくないのかもしれないとも思う。
敬愛する兄に要求がいろいろとありながらも、とことんつきあう
16歳の弟の日記の形で書かれている。

大人に知られず、薬物中毒の兄をどうするのかで話しは進むのだけれど、
実は兄が薬物中毒になるきっかけの話にまでなっている。
保健の先生の話では、今の日本でもふつうに薬物は手に入るそうだけれど、
薬物に頼らなくても、いじめにひきこもりなど、
生きるのに苦しい状況はどこにでもある。
映画のスターのまねをするとか、ほほえましいエピソードには
なんか昔を感じた。。


『ベルト』
仕事をしている両親と、ピアニストを目指す姉、
優秀で人気者の弟エレズと理想的な家族。
しかし産休のため、担任がルティに変わったときに、
なにかに気づかれたような・・・

虐待される子どもの気持ちが、ずっと書かれている。
こんなひどい目にあうのはおかしい。
けれど家族からも助けてもらえないのだから、当然なのかも。
ほかの人に助けて欲しいけれど、どうしたらこれを信じてもらえるのか。
信じてもらえたところで、どうやって助けてもらえるのか。
本の中でも、傷を見せても、信じてもらえない状況まで書かれていた。

さらに親からの虐待の場合、
ただ親に説教したり、子どもを引き離せばすむという問題でもない。
家族として、その後も暮らしていけるようにするためには、
細心の注意を払わなければならない。
この本では家族カウンセリングを受けることで、
解決に進むのだけれど、実際はもっともっと難しいだろう。

エレズのほか、姉・ネタア、友達のシリィ、シャガイ、
聞きなれない名前はどこの国かと言うとイスラエル。
虐待の問題は、日本だけではないんだ。

『ソルジャー・マム』
11歳のジャスミンがバスケットボールのチームリーダーに選ばれた夏、
ママがイラクに召集されることになった。
母子家庭で、1歳の弟アンドリューとジャスミンを置いて。
ママのボーイフレンドでアンドリューの父親のジェイクと家に来てくれたけれど・・・

ふだんは体を鍛える訓練をして、定時に行って帰るだけの
軍の登録兵士は、招集がかかれば、拒否できない。
拒否したら、罰金があるのだから。
そして、軍は、家族のことなど考えてくれない。
集合の日時をしてくるだけなのだ。
母子家庭でも、歯が生えていない赤ちゃんがいても、
なにをおいても、他国へ行くことだけが要求される。

戦争のときに、男の人たちが出て行き、今までは女の人が残っていたけれど、
女の人が家を出て行くときには、残された人たちは、
日常生活から大変なのが書かれている。
ジェイクの場合は、30歳でも、定職はないし、
仕事帰りに飲みにいくし、一緒に暮らしていなかったのだから、
子どもたちがどんな生活をしているのかも、まったくわからない。
女の子だったら(だった人も)
ジャスミンといっしょに、くやしくて悲しい思いを何度もして、
神様のように仕事と家事をこなして自分のことも考えてくれたママが、
どうして自分をおいていかなければならないのかと、
ママの身を案じながら思うことだろう。

自分の言い分しか言わなかったジャスミンとジェイクは、
ママの不在で成長するが、
これはママが帰ってきたから、よかったですむ話になる。
実際には、それ以降、湾岸戦争になったのだから。
子どもは子どもでいる権利が絶対に保障されなければならないと思う。


『乙女の密告』
芥川賞受賞なのだけれど、ハードな子どもの話を読んだあとに、
こんな話しを読むと、なんだかなあ・・・と思ってしまう。
乙女はバカの代名詞なのか?
ドイツ語を話すために、大学生の設定になっているけれど、
中高生じゃなくて、これで大学生なのね。
一昔前の少女マンガの世界。
  2010/08/12
クワイナー一家の物語 ⑦ ウィルキンズ作

大草原の小さな家 の、ローラの母さん、キャロラインの、
子どものころから、父さんのチャールズと、結婚が決まるまでの
クワイナー一家の物語。

江戸時代から明治にかけての、日本の歴史に心踊る人は多いのに、
わたしにはさっぱり興味が持てなくて、
どちらかというと、アメリカの開拓時代の人は、
なにを考えて西部にすすんでいったのかと思ってしまう。

アメリカの話をほかに読まないので、
アメリカがなのか、この時代の人が、なのか、わからないけれど、
とても誇り高く、人からの施しを受けない姿勢が貫かれている。

生活保護なんて考えのない時代、
それでも、なんとかしてやっていこうとしたし、生き抜こうとする力強さは、
いったいどこからくるのだろう。

キャロラインもチャールズと、大きな森や大草原や湖のほとりなど、
あちこちに移り住む。
キャンプ生活をしたり、最初から家を建てたりと、生きる大変さは、
今とはまったく違う。

ローラの話は、すっかり忘れてしまっているので、
今度は、お母さんになったキャロラインのお話として読みたくなった。

翻訳されていないもので、
キャロラインのお母さん、シャーロット・タッカーの子ども時代のシリーズと、
キャロラインのおばあさん、マーサ・モースが
スコットランドですごした子ども時代のシリーズもあるそうで、
そちらも読みたいなあ。
 2010/08/09
いつも読書メモを書こうと思いつつ、忘れてしまう。
ので、簡単にでも書いておこう。

でいち、おすすめの一冊 『神様のカルテ』

夏目漱石を愛読している医者、いちとが、
夏目漱石風に書いているので、
登場人物もみんな、いちとがつけた愛称で書かれている。
ので、とてもイメージしやすい。

おもしろいし、読みやすい。
しかし、ハルみたいな、奥さんは、どこにいるんだろう?
でいちいわく、「仕方ないじゃないですか、そうしないとベストセラーにならないんですよ」

読み終わらないうちに、おっとが、映画化されるといい、
ハルは、宮崎あおいちゃんだという。
ちょうど剣岳をテレビで放映していて、これの現代版のイメージなので、
本を読んでも、宮崎あおいちゃんにしか、読めなくなってしまった・・・
ほんとにもうぴったりで。

死は敗北ではない ということは、
人にとっても、スピリチュアルでもあたりまえのことなのに、
やっとふつうに読める小説が追いついた、
といったところなのでしょうか。
登場人物が、みんないい人です。
2010/02/16
でご一緒のお友達のお友達が本を出されたそうで、
ドイツのお菓子なので、一冊購入しました。

『ドイツ生活から生まれた私のお菓子』



バターを使うケーキは、パウンドケーキ じゃなくて、クーヘン
スポンジなどの丸いケーキは、トルテ になっています。


どれもおいしそうです。
全部ご自宅で作って撮影されたそうです。

婦人之友社で販売されていますが、
お友達に連絡すると、そちらから送ってもらえそうです。

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うさこ
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